絵のない絵本~バードとドリー~第2羽
でも、ドリーはそんなバードをみても
病気で可哀想だとか
狩が出来ないから、役に立たないとか……
そんな事ちっとも思いませんでした。
なぜならバードには
他の鳥にはない不思議な魅力があるような気
がしていたからです。たとえば、バードの側
で肩を寄せているだけで何とも言えない心地
良さになるのが好きでしたし
あと、狩の途中に嵐にみまわれ一日中雨風と
戦いヘトヘトになって帰ってきても、バード
が居るだけで疲れも吹き飛び
嵐の中の冒険がどんなに大変でどれほど自分
が勇敢だったかを一晩中話し込むほどに回復
したのですから。
何も言わずただ、じっと
ドリーの話を聞いてくれるバードをドリーは
とても尊敬してましたし
とても愛してました 。
しかし、いつも泣いて悲しんでばかりのママ
鳥にはバードの不思議な魅力には気づく事が
出来ないのでした……
つづく❇